Delay

英国の詩人 Elizabeth Jennings(エリザベス・ジェニングス、1926-2001)の詩の試訳。

 遅れ
  
 わたしにもたれかかるあの星の光は
 何年も前に輝いていた。あそこで今 きらめいている光を
 わたしの目が見ることは ないかもしれない。
 今愛する愛が 最初の欲望が尽きるまで
 わたしに届かないかもしれず
  
 そんなふうな 時間のずれが
 わたしをじらす。その星の衝動は
 それを目が美しいと 主張するまで 待たなければいけない。
 そして届いた愛が わたしたちを見つけるのは どこか別の場所かもしれない。 
 Delay
  
 The radiance of the star that leans on me
 Was shining years ago. The light that now
 Glitters up there my eyes may never see,
 And so the time lag teases me with how
  
 Love that loves now may not reach me until
 Its first desire is spent. The star’s impulse
 Must wait for eyes to claim it beautiful
 And love arrived may find us somewhere else. 

過去にみた夢 1

十年ほど前、わりとくっきりした夢をみて、三回ほど記録したことを思い出したのでここに書いてみる。脚色はなく、みたそのまま。


2010年9月25日
 夢の中で、わたしは売春宿への潜入捜査を依頼された。その宿は日本のどこか(おそらく横浜)にあった。わたしの任務は、この商売の主要人物が誰であるかを突き止めることだった。わたしは決意した。この組織を取り締まり、最終的には根絶させることを。

 わたしは看護婦に変装し、売春宿に入り込んだ。この組織は従業員の健康維持を真剣に考えていて、性感染症の予防に取り組んでいた。わたしは全員を検査しなければいけなかった。 驚いたことに、そこで働いている売春婦たちはすべて学生で、とても若かった。ほとんどの売春婦は非常に賢く、大学の学位を取るべく熱心に勉強していた。売春宿は、薄汚れたところなどみじんもなく、窓から日の光がたくさん差し込んでいた。

 けれどもわたしはついに、警察に情報を流し、売春宿は手入れを受けた。外に出ると、小学校時代の同級生が目の前に立っていた。彼は暴力団員になっていた。彼は泣き出した。彼は売春婦たちと一緒に、子供のように泣いた。わたしは自責の念にかられた…わたしにだまされたせいで、彼はすべてを失ったのだ!