いかなる貴きこころを抱いて生まれたる

無垢なる、いかなる貴きこころを抱いて生まれたる
双葉にしても
いずれはむしり取られる処に育つならば
どうしてもひとときは美しく、青き若葉になれど
邪悪なる鬼畜のものどもに
おとしめられ、泥を浴び
いずれは病み衰えていく

怒りもあろう
涙もあろう
そして、無念である

カテゴリー: 現代詩 パーマリンク

いかなる貴きこころを抱いて生まれたる への1件のコメント

  1. moliharu のコメント:

    この詩はいわばカメラのレンズです。ひとによってその読み込むものは違う、でもまるで自分のことのように思えるはずです。
    これも時代ですが、その含むものが何であるかわからないひとは大変幸福な人生を送っておられます。それはぜひ大切にしていただきたいと思います。

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