うろこ新聞 2004年7月27日号(ティッシュケースの文庫本―3)
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うろこ新聞 2004年7月27日号(ティッシュケースの文庫本―3)



 3箱目です(クリックすると大きな画像になります)。
 このうちいちばん古い文庫は右の『中原中也詩集』あたり。21歳ぐらいのとき買ったもの。2箱目に全詩歌集があったけれど、これでも十分だと思う。ヴェルレーヌは、しみったれたような感じが好き。ランボーはめちゃくちゃなところが好き、というところ。朔太郎の『青猫』は奥付を見るとずいぶん版を重ねているけれど、今は販売されていないと思う。正字(旧字)の活字を見ると高校時代を思い出すから、これがいちばん古いかな。蕪村俳句集は数年前に買ったもの。『吉本隆明歳時記』は日本エディタースクールで出た単行本の文庫化で広済堂文庫。大西巨人の解説が付いている。この本は愛すべき吉本の小批評集。『草の葉』(上)はあまり内容をよく読んでいない。山之口貘、田村隆一、多田不二の詩集は講談社文芸文庫でこの文庫にはずいぶん詩集が増えてきた。多田不二はこの文庫で初めて読んだようなもの。山之口貘と田村隆一のこの文庫はお勧めです。『カオス』はめちゃくちゃおもしろい科学もの。カオス理論を数学的に知らなくてもおもしろい。『ラジオデイズ』は鈴木清剛の処女作の文庫化で、どういうわけかぼくが解説を書いています(^^;;。『古事記』は暇なときにおもしろいもの。『イスラーム思想史』は何かのバザーで100円で買ったもの。『自然と象徴』は植物などのメタモルフォーゼについての記述がおもしろい。色彩論などゲーテの自然科学の著作の抜粋が納められている冨山房百科文庫。磯田光一は文芸批評家としては詩論も優れている鋭い人だと思う。この本は朔太郎をやるなら必読書で、文章も好き。『透谷選集』はこれ一冊読むのけっこう大変だと思う。



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