うろこ新聞 2004年7月25日号(ティッシュケースの文庫本)
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うろこ新聞 2004年7月25日号(ティッシュケースの文庫本)



 暑い。去年の夏も暑くて特殊だと思っていたらそうではなくて、今年はさらに暑くなった。
 nucleusによる灰皿町でのweblogの実験、自分で試してほかの方に実験してもらおうと思っていて、暑くてつい進めなかった。
 とどのつまり、weblogというのは日記のことでそれにいろいろと更新しやすかったりコミュニケーションをとりやすかったりの機能が付いているわけだ。灰皿町富士見3番地ブログを見ていただければわかるが、たとえばgoogleの検索にリンクすることなどが簡単にできる。
 本の整理をしなくちゃ、と思って文庫本をティッシュケースに入れて、書棚に引出しのように入れていこうと思った。ところが、いやに量があってたちまち「なんでこんなことしてるんだろ」と思ってしまった。でもこれがパソコンの部品のように捨てられないのだ。整理しがてら、ちょっと紹介しようと思うが、分類しているわけでもない。それに全部は読んでない(写真をクリックすると大きいのが出ます)。
 左の2冊はちくま学芸文庫の『ニーチェ全集』のうち。ニーチェは10代のころツァラトゥーストラを読んだぐらいの馴染みである。『ベッドサイド』『熱帯植物園』は同時に買ったもの。林あまり(歌人)はたしか、大人の漫画雑誌でヌード写真があって、興味を持っていた。端的にいうと性にあからさまな書き方をする女性というのは「どういう伸び」をするのだろうか(思想的な伸び)、というような興味である。詩人でいえば片岡直子さんのような書き手に好奇心を持ったことがある。『経済学批判』ねえ、ということかもしれないが、おもしろいかもしれない。『明治東京下層生活誌』はおもしろいのでお勧めである。室井佑月の『熱帯植物園』もおもしろい小説。『手仕事の日本』は通読するぐらいの興味が続けば、そうとう民芸に蘊蓄のある人だ。『審判』『北回帰線』は傑作なんでしょう。『アメリカ名詩選』は名著らしい。こういう外国文学ものは編者や訳者がステイブルな人でありさえすれば紹介としてステイブルだということだ。20世紀SFのシリーズは暇があれば楽しく読める。『狂人日記』は内容を忘れてしまった。ベンヤミンという人は名前が格好いい、ということにとりあえずはつきるが、解説などよく読めば思想をたどれるかもしれない。写真の外国ものではロラン・バルトの『明るい部屋』が文庫になったら読んでみたい。『ビートルズで英語を学ぼう』は衝動買い。



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