うろこ新聞 2003年3月12日号(桜草)
桜草といえば、思い出に残っているシーンがある。信濃の宿に泊まった翌朝、散歩中に小道の脇に咲いていた花である。
それは溶岩の断片や石があいだに、清冽に咲いていた。春の花、とくにヒヤシンスなどは見ているだけで脳に快楽物質ができる感じがする。
朝のカオスとの散歩のコース、毎年桜草をうまく咲かせている家が数軒あって、それも同じ種類の花である。たぶん、近所で株をもらいあったりしているのだろう。目をとめるときと、考え事をしているときなど通り過ぎてしまうときとある。
写真はベランダのプランターに咲いた桜草の一種。毎年花束のように咲いて楽しませる。周りには伊豆からもってきた苔が植わっている。
Linuxのほうは濫読して、いろいろ学習した。企てていることもあるが、詩のテキストのほうでもやることがあるので、おもに地下鉄の中で読んでいる。

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