うろこ新聞 2001年月日
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うろこ新聞 2001年11月6日号(Linux事始め)



【Linux奮闘記 1】
 年末に部品を買ってきてパソコンを作ろうと思っていた。そのためにデータを収集していたわけでもないが、ぶらりとパソコンショップに入ったり、本屋さんで立ち読みなどしていた。
 HomePage作成でお世話になったプログラミングソフトウェアにPerlというのがある。長尾高弘さんが作ったOLBCK(On Line Book Construction Kit)は、初め難しかったが、HomePageの作成に威力を発揮することがわかって積極的に使っている。この「うろこ新聞」も、PerlプログラムOLBCKを使って制作している。
 そうするとPerlって何だろう、ということになって、これがUNIXに実装されていて、サーバ側(HomePageを置いてあるコンピュータ)にCGI(Common Gateway Interface)を送っておけばサーバのPerlを呼び出し起動させインタラクティブなページ(Chat、BBSなど)が作れることがわかった。PerlによるCGIプログラムをすいすいと書けるわけでもなく、ぼくは初心者なのだが、Windows上によるCGIプログラムのテストは面倒くさい。サーバはUNIXなのである。しかしCGIプログラムはこちらで厳密にテストする必要がある。なにせ、向こう様のシステムを使うからだ。
 では自分のパソコンでUNIX環境を実装することはできないか、ということになるとLinuxをインストールすることになる。そこで、いまあるハードディスクと別にもうひとつハードディスクを買い、取り付けてLinuxをインストールすることにした。同じハードディスクにインストールしてもいいのだが、いまのパーティションを動かさなければならないし、クラッシュしたら面倒なことになるので、たとえLinux側がクラッシュしても片方のハードディスクからWindowsを立ち上げればよい、という素人考えである。
 ひとつのパソコンから2つのOS(ぼくの場合、WindowsとLinux)を、選んで起動することをデュアルブートという。ブートは、靴の紐を結んでいくこと、からたぶん出てきた言葉でしょう(?)。万が一うまくいかなかったら、自作パソコンの新しいハードディスクとして取り出して入れちゃえばいい、という考えだった。だいたい3万円の出費である。
 先週、うまくインストールできてデュアルブートが実現した。上の画面は、

$ import -windows root test.gif

 としてやると作成される。Windowsの場合は、PrintScreenボタンを押せばクリップボードにコピーされるので、適当な画像ソフトを立ち上げて、編集から「貼り付け」を実行すればいいのだが、Linuxの場合は上のコマンドだけである。


【倉田良成の解酲子飲食 49】

お茶漬け

 いまではあまり行かなくなったが、若い頃、居酒屋などで、アルコール類はもちろんのことだが、メニューの端からずっと注文していった先の、最後のほうにはご飯ものとして握り飯などとともにお茶漬けの何種類かが必ず載せてあったのが目に留まったものだ。大勢で飲んだ酒の〆にはこれを頼む奴が一人二人は決まって出てきて、そういうのに限って下戸だというのもまた判で押したような結果であった。そういうのを横目で見ながら最後の最後まで盃を手放さなかった当方としては当然のことながら、お茶漬けというものに対してあまりはかばかしい評価を与えなかったわけで、餓鬼の頃からお馴染みの、無食不菜の折にあてがわれた例のN園のお茶漬け海苔の思い出とともに貧しい食の筆頭のように考えていたのだが、何年かまえ、結婚前の女房と付き合っていたとき、銀座の竹葉亭に入って先入主をあらためた。そこで出された鯛茶漬けは本来ここの発明らしいが、味噌とも胡麻ともつかぬタレに漬かった鯛の刺身の、熱い茶で霜降りになった身とともに頂く白米はこれでみごとな一食であった。そういえば小田原のなんということもない居酒屋に入ったときに見慣れない名前なので頼んだ「まご茶漬け」もこれと軌を一にしていて、こっちは鯛ではなく鰺の叩きだったが、やはり何か濃いめのタレと和えてあって、それに茶をかけて同じく霜降りにして一緒に飯を掻き込むのである。なんだか相模の果ての海べりにやって来た実感が迫ってきてなんともいえなかった。関西では鰻茶というのがあってあれも立派な一食たりえそうだが、ただし京都のぶぶ漬けだけは、いくら玄関先で勧められようと恐ろしくて頂く気になれない。

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