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うろこ新聞 2001年8月30日号
透明保護フィルムで文庫本を補強する
鱗造
文庫本を買うと頻繁に読みそうなものは、透明保護フィルムを貼ることにしている。図書館の本に貼ってあるやつだ。これをしておくと、本がとても手になじむ。
1〜2. 透明保護フィルム(うちの場合は、ブッカー=商品名)を適当な大きさに切る(全体を2センチ程度のフィルムで包み込める大きさ)。
3. 紙を少しはがして本を当てる。
4. 定規などで、貼り付けていく。
5. まず、表紙カバー部分を貼り付けたら、角を切る(上下2カ所)。
6. 「のど」から適当な長さのところで切れ目を入れる。
7. 横、上下、つまり3方から包むように貼る。
8. 今度は裏表紙のカバーを定規などで貼り付けていく。
9. (6)と同じように反対側に切れ目を入れる。
10. いったん、裏表紙側のカバーをはずし、切れ目のある部分をカバーの内側に貼る。
11. (5)と同じように反対側の角を切る。
12. カバーと裏表紙を包み込むように3方から貼る。
13. 出来上がり。
14. 最近透明保護フィルムを貼った文庫本。
【倉田良成の解酲子飲食 17】
鮑一具
今年は鮑というものにあまりありつけなかった。ああいう高級食材というものは日常生活のなかで、まあ、なければないで済んでしまうものだがこういうことではいけないと自分では思う。日頃から心がけておかないと、この限りある宿世、食い逃した恨みを後生にかこつことにもなりかねない。鮑というのはただ、二人前ぐらいの刺身にしたやつはちょくちょく買っていて、懇意になったそこの魚屋のサービスで、鮑を買わないときでも新鮮なその肝を何度ももらったのはこの夏の僥倖であった。硬い食べ物のなかでもいちばんうまいものと誰かが書いていたその身のコリコリとした歯応えもけっこうな味わいだが、酒蒸しや塩焼きにした肝の、ねっとりとした濃厚な舌触りはちょっと病みつきになる。あるとき酒を飲まないで刺身と漬物だけで飯を食おうと決めていた日に、この肝がサービスについて固い固い決意があえなくも潰えたことがあるが、さようにこれは酒とアイクチであり、魔味がある。懐うに、鮑の身はこの肝があってこそ一体として完成するのであって、身それだけだとしたら山葵なしで刺身を食うような物足らなさが残る。ところで鮑のこれは身のほうだが、芝木好子だったか誰だかに鮑を食すと乳の出がよくなるという件があって、私は男だが、それを読んで変にこの貝が食いたくなったものである。変だろうか。
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