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 うろこ新聞 2001年8月16日号 
 
 
 
 この新聞を続けて作っているうちに簡単にできるので、しばらく調子に乗って毎日続けられるかもしれない気持ちになってきた。 
 ベルは拾ってきた当時から臆病な猫だった。昼間はどこかに隠れていることも多い。甘えているベル。ときどき、カオスにまで甘える。 
 
 
  
 スーパー・ニッカド電池と、ニッケル水素電池を買って充電式にしたら、デジタルカメラで相当フラッシュを焚いても簡単に電気が切れなくなった。無意味にたくさん撮って偶然いい感じの画像が撮れればいい、というふうに街を撮りはじめた。 
 
 
 
 自分がいつも歩く仕事先の街は、初めて撮ってみた。 
 
 
 
【倉田良成の解酲子飲食 5】
牛肉 
 
 牛肉はときどき猛烈に食いたくなるが、その折のイメージは肉の塊ではあっても霜降りというわけではない。私の好みは繊維質と赤身と肉汁の豊富な、どちらかといえば焼きすぎると味も素っ気もなくなる肉塊をたっぷりというもので、あの神戸の、鹿三つから成り立つ、見ているうちに気持ちが悪くなるような漢字を店名とするレストランの最高級品などとは縁もなく、また食指も動かない。いきおい、肉屋やスーパーなどで購入する肉もサシのこまやかに入った和牛よりも、アメリカやオーストラリアのいかにも荒っぽく合理的に飼育されたとおぼしきリブロースやテンダーロインを選びがちであるのは、必ずしも経済的理由にのみ拠ってはいない。うちでは秋になるとステーキと松茸をトマトソースで和えて食うがこれは贅沢でも何でもなくて、牛肉も松茸も輸入の最低級品で十分貴顕の気分になれる。昔、アルゼンチンで幼年時代を過ごした友人がいて、この日本では肉が思うさま食えないことを嘆くことしきりであったが、たまに金の入ったときなど、いまもあるマルシンのハンバーグを十個ほど買い込んできてアパートの部屋で焼いて食っていたようだ。このあいだ、レストランでアルゼンチン風というステーキを食したが、そのパンパの草を食んで育ったような牛肉の味わいは、これも最近行ったシュラスコ料理の歯応えとともに微かに平原の風の音を聞くようで、このとき初めて友人の「望郷」の思いを了解できたような気がした。 
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