爛倫yoyo
陽光のふりそそぐ
恋の季節が始まり
春のそよ風に靡く
可憐なる花びらよ
色の濃いも薄いも
一輪の花に芽生え
新しい生命を育む
美しかろう息吹は
激しい熱情の渦に
凛として輝いてる
一本の雌蕊の周り
とりまく雄蕊たち
花粉を嵐のように
競い合って飛ばし
秀でる物が受粉す
君臨する女王の姿
その濫倫する様に
目を覆うことなく
香りさえ漂わして
異常気象のつづく
風の吹かない今日
蜜蜂により全ては
あの六本の手足に
纏わりついていき
気高く咲き乱れる
隣の花へ運ばれて
玉座は略奪された
爛倫の眩しき日々
終末のとある日に
結実を告げられて
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