なぞなぞ

けんじゅう




こんな小さなぼくの死なんて
ころころと
捨てられていい

ぼくが輝いたのは
とっくのことなので
もう
太陽は御免だ

あんなに
照らされて
土方焼けに焼けて
汗を流して
塩までしこたま吹いて

ぼくはもうたくさんだ
生きても
死んでも
バイバイしか
知らぬほど
子供になって

馬鹿馬鹿しいじゃないか
生きて
輝いて
輝きながら死ねるなんて

なぞ
なぞなぞ
なぞなぞ遊び
生きるも死ぬも
なぞ
なぞなぞ
なぞなぞ遊び
じゃないか

いいじゃないか
ぼくが
何人いても いなくっても
百年前に
ぼくがいて いなくて
百年後に
ぼくがいても いなくっても
いいじゃないか

同じことだ
惑星
わくせい
わ くせい

くせいくせい
くさいぞ

ぼくの死は
くせい くせい
どうでもいいじゃないか
フンコロガシ

ぼくの死なんて
ころころ
転がって行け







うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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