空蝉

まつおかずひろ(hiro)



私を呼んでいる微かな声がして、ふらふらと骨董店に入ると、蝉の殻がガラスケースに納められていた。奥の暖簾から出てきた親爺は「失恋した女の皮」だと説明する。


うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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