太政大臣
堀めぐみ
夜、まだ見ぬ旅先の風景を
思い浮かべてみる。
太政大臣がやってきて僕の風景を奪っていく。
机上の切片が蒼い灰皿をクラッキングする。
センスのない邦題が粘性を帯びて陶器のプロムナードに吸着する。
ありがとう。
本当にありがとう。
ずっと行きたかったけど、やっと行く気になったよ。
◆
うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次
◆
前のページ
◆
次のページ
■
Urokocity
■
Shimirin's HomePage
■
SiteMap
■