酸素:O2……セッション・ポエム(作品009番)ゲスト/映画「火を噴く惑星」

セッション・ポエム(作品009番)ゲスト/映画「火を噴く惑星」
       1962年レニングラード科学映画スタジオ制作・原作:アレクサンドル・カザンツェフ

酸素:O2


金星に降りた5人の宇宙飛行士と、敬語でしか命令に従わないロボット“ジョン”は、いきなり巨大な植物に食べられそうになる。跳襲するゴジラ群団、徘徊する大翼長竜、火山の爆発。時折聞こえる美しい声の正体は?地球に帰還できるのか?カルト的人気を誇る手作りSF快作。




 ――こころ、
   ここに、あらず、
   こころ、
   ここに、あらず、して、

【脈拍、脳波、心電図、全て正常です。】
   酸素:O2
     :O2
     :O2・プラス
        ・プラス
        ・プラス です。



   O2が、
   満タンです。
  (サド侯爵が人と意思を通じ合ったためしはない。)*

   O2が、
   満タンです。
  (春の宵、桜の花が噴花です。)
  (人と意思を通じ合ったためしはありません。)


【お見事の着地です。】
――あれは一か八かの大勝負に出て、それに勝てる気違いだ。



 ――詩人の、
   こころ、
   ここに、あらず、
   こころ、
   ここに、あらず、して、

【春の脈拍、脳波、心電図、全て正常です。】
   酸素:O2
      O2
      O2・プラス
        ・プラス
        ・プラス です。



――大気圏を離れるときには、
 (略歴を問わず)
  深呼吸がいちばんです。





【涙は禁物】






1999 3 3


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