詩人
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詩人



みー

高田敏子っていう詩人がいるのよ

同姓同名の母が嬉しそうに微笑みながら
私に言った
もう随分と前のことなのに、なぜ憶えてる

君の目は詩人の目だ

行きつけのレストランである老人が
僕に言った
髭を生やし始めた学生時代、他愛も無い事なのに
なぜ憶えてる

孤独を飼いならし損ねた私にとって
書くという所業は恥以外の何者でもなかろうに

なぜ?

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