うろこ新聞 2004年6月5日号(水辺の植物2―ぺこ特派員、LDT29)
蓴菜(じゅんさい)といえば、洒落た日本料理でなにかきれいな水に浮いているぬるぬるの植物をまず思い出す。
それに、それはかなり冷たい透明なところに生えているイメージだ。水芹などとともに清洌な水がいっしょになってイメージされる。
青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぱうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
という宮沢賢治の「永訣の朝」に出てくる蓴菜のもやう、とはどんな模様かな、この詩を読むたびに思う。
ぼくのイメージだと、たぶんそれは青で描かれていて、蓴菜の葉だけではなく、横から見た蓴菜の全体だ。
「蓴菜」というイメージ関数によりどのような視覚的イメージを湧かせるかはまったく自由であるが、実際見ているのと図鑑で見ているのと、まっさらから想像するのではずいぶん違うだろう。
ぺこさんが追って、蓴菜のきれいなぬるぬるのところの写真を送ってくださった。このぬるぬるがきれいな水の中にあるのは不思議だ。
LinuxデスクトップTips その29
●gEditのemacsモード
viと並んで代表的な高機能エディタにemacsがあるが、gEditのショートカットキーもemacsモードである。
ショートカットでよく使うのが、The Gimpなどのグラフィックソフト。これで、撮ってきたデジタルカメラの映像を編集するときに、[Ctrl]+a で全部選択、[Ctrl]+c でそれをコピー、[Ctrl]+n で新しいファイルの作成、[Ctrl]+v でバッファに入った映像をペースト、という順序である。これをいちいちマウスでメニューから選んでいると時間がかかってしようがない。
Windows では秀丸(シェアウエア=4000円)を使っているが、キーカスタマイズで[f2]がファイルの先頭、[f4]がファイルの終わり、というふうにしている。それぐらいあれば、文章を書くには困らない。
gEditでは、emacsと同じで、以下のようなショートカットがある。
[Ctrl]+a 行の先頭へカーソルを移動
[Ctrl]+e 行の終末へカーソルを移動
[Ctrl]+n 次の行へカーソルを移動
[Ctrl]+k カーソル行を削除
[Shift]+右向き矢印 カーソルから右へ選択
[Shift]+左向き矢印 カーソルから左へ選択
ほかにもあるが、とりあえずはこれくらい知っていれば使い勝手はよくなるようだ。
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