うろこ新聞 2003年12月10日号第2面(六本木の夜景)
あっという間にクリスマスが近づいてきた。そのうち正月である。
デジカメだけでなく、銀塩カメラを持ち歩くようになってきた。先日、ナーダ夏際さんの店に行った帰りに妻と六本木のクリスマスイルミネーションを見ようということで、麻布十番から歩いた。この辺は東京でもあまり縁のなかったところである。特に麻布十番の商店街は洒落ていて古い街並みを思い起こさせる。六本木というとアマンドという喫茶店を思い出すのみだったが、最近「六本木ヒルズ」というのができて、初めて行った。
たぶん六本木という地名を意識しなかっただけで、歩いたことがあったのかもしれないとも思う。
今度現像してみて、夜景というのは撮るのが難しいな、と思った。うまく決めるにはけっこう技術が必要なのだろう。でもスキャンして画像処理ソフトを使うと、記録された光の強度の調節ができる。もともと機械が記録した光なのだ、機械で調整しても違和感がない。ただ、もし人間の眼球よりもっと精細に記録できるのなら、おもしろいと思う。そういうことから明るいレンズをカメラマンは求めていくようになるのだろうか。

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