うろこ新聞 2003年10月23日号(ススキ、ゲームの境界)
MLBはワールドシリーズに入り、Yankeesのオフィシャルサイトなどを見るとGodzillaの文字が躍っている。ア・リーグ、ナ・リーグのリーグ優勝決定戦ではファウルグラウンドの客席の観客がそれぞれボールに触れた。
マーリンズとカブスの試合で、客席とグラウンドの境あたりにボールが落ちて、子どもが捕球して選手は捕ってアウトにできたのに、という感じで怒っていた。ヤンキースとレッドソックスの試合では松井のライトへの打球をファウルグラウンド側の客席の客が触れたということでエンタイトルツーベースになった。
カブスはここからで投手がくずれ敗戦したが、エンタイトルツーベースで3塁に止まったジーターと2塁の松井を置き、ポサダはヒットし、ヤンキースは同点として延長戦の末、買った。。
このことで思ったのは、野球の「お話」の境界をいかに冷静に受け止めるかということだった。野球グラウンドの中に「お話」の舞台が中心にあるが、観客席もその「お話」に境界から参加できる。ゲームの通常のルールだけに「お話」はあるのではない。カオスのバタフライ効果……地球の裏側でちょうちょが羽ばたくと、表側の気候が変わる……ではないが、観客が打球に触ると野球の勝敗に響いてくる、である。
月曜には、使っていなかった一眼レフカメラを持っていつもの多摩川べりを歩いた。使いきりカメラを新島へ行ったときにもっていき、いい写真は撮れたのだが、ウチで一眼レフカメラで撮ったものと比べたら、鮮明度がずいぶん違って、これは重い一眼レフを持ち歩いて撮ってみようと思ったからである。そのとき同じシーンをいつものデジタルカメラで撮ったのが上の写真である。
デジタルカメラもまた画素数が多くなり、500万画素ぐらいのもべらぼうには高くない。だんだん印刷に耐える密度をデジカメも持ちつつある。

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