うろこ新聞 2003年9月6日号(倉田良成さんの本)
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うろこ新聞 2003年9月6日号(倉田良成さんの本)



 先日、この「うろこ新聞」や片野晃司さんのサイトに連載された倉田良成さんの『解酲子飲食』が本になった(発行所:開扇堂)。そのうち詩人産直に入れると思う。表紙は逸翁美術館所蔵の、蕪村筆「又平自賛図」である。文庫サイズで瀟洒な本だ。
 酒のみが本を作れば、さあ酒盛りだ、というわけで倉田さん宅近くの生麦の麒麟麦酒の工場内にあるビヤレストランでだいぶ飲んだ。
 この本は食い物の本であるが、ぼくの好きな魚は鯖や鰯、ちょっと高級なやつでいえば鮎ぐらいでふと考えてみると食べ物を主題にしたエッセイをたくさん書けるかというと、それほどネタがない。 ほとんど出されたものはおいしく食べてしまうタイプである。
 しかし、この本は5年ほどかけて書かれ彼の生活舞台も彷彿とさせる。酒を飲む、肴を選ぶ、という順路が下戸のぼくにはないということだろう。かならずしも別段、それは贅沢なことでもないのはこの本を読めばわかるところだ。食べることは誰もが平等に与えられた生活の密かな楽しみなのだ。



 この日は前日のものすごい蒸し暑さが弱まり、ほんの少し秋を感じさせた。出席者は倉田夫妻、日野研一郎さん、関富士子さん、駿河昌樹さん、坂井信夫さん、灰皿町管理組合の桐田真輔さんとぼく。



 いい雲が出ていて、写真に撮ろうかな、と思っていてちょうどいい具合に京浜急行の生麦駅の駅舎から空がよく撮れた。



 雲を撮るにもシャッターチャンスはあると思う。よく映画監督がいい雲が出るのを待って撮るというが、いい雲はめったに出ないのかもしれない。




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