うろこ新聞 2003年6月24日号(梅雨の風景)
昨日は御殿場に行ってきた。小雨だったがほとんど傘はいらないくらい。
こういう時節は、人間というのはなにかに耐えている感じがする。群的なバイオリズムというのは確かにあって、気候は心理的なものに作用する。でもまあ、人間にはそういう情緒を整理するところがあって、恒常的なところに足場を置いている。そこがなにかに耐えているというところに見える。
水田は小雨も似合う。
ツツジの葉にくもの巣が張ってそこに水滴が付いている。
ある植物の本で、生態なのだからといって、虫食いなど何の関係もないように写真を収録しているのがあった。ここで逆に虫に食われた葉もなかなかいいな、と気づく。

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