うろこ新聞 2003年4月26日号(街を造って遊ぶ)
このごろ歳時記を見ることが多い。文庫でもだいぶ種類があるので、集めようかなどとも考えてしまう。自分にフィットする句を見つけたときには、その句が記憶の入口になるので驚く。日常の景色、意識しないうちに思い返してみる映像がある。それは車窓に一瞬通りすぎたものであったり、家の裏側の雑草だったりする。そういったものを、歳時記は喚起する力がある。
前号でも書いたように街造りはおもしろい。前にも書いたことがあるが、「A列車で行こう」というゲームは大変な時間を使って遊ばせてもらった。web上の町造りには気分的にはそれと通じたものがあるようだ。 (牛飼いとアイコンの部屋)はいろいろあるフリー素材のサイトのなかでも、好みなので建物のアイコンなどよく使わせていただくようになった。街造りの遊びに雰囲気がいいのである。
上の絵はその建物のアイコンを使わせていただき、灰皿ネットの公園あたりの図を描いてみたもの。灰皿ネットのトップページには桐田さんがきれいに再描画してくださった地図がある。
イメージの中の景色ならば、現実の景色を加工して少し向こう側に近づけたらどうだろうか、ということでやってみた画像。懐かしさを誘う映像はもっと採集するべきかもしれない。

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