うろこ新聞 2001年11月14日号(御苑散歩:その2「芝生でお絵描き」)
バラのあるイギリス式庭園から、また新宿方向に戻って、ビールなどを売っている建物の近くの芝生に腰を下ろした。和風庭園を見下ろすなだらかな傾斜である。すでにだいぶ歩いてお腹が空いてきたので、それぞれのお弁当を食べビールなど飲む。
いつき・たつきさんが芝生の上でノートに絵を描きはじめたので、みんなでいたずら描きをすることにした。
いつきさんの絵。後でその下に、彼女は詩句を書いた。
すべてが君の
回転する目の中で
ナナメの芝生
ころがり ころがり
振り返って
今だけは君が
この世界の持ち主
静止した水も
赤い布(きれ)をわけあった女性も
ほろ酔いで君を見つめる男も
ちびい飛行機も
すべてが君の
回転する目の中で
ひとつの
まとまらない宝石として
ちいさな手の中に
いつのまにか宿っている
いつも山岡広幸さんのサイトで見られる猫の絵。下のサングラスはいつきさんが描き足した。いつきさんは大学で小笠原鳥類さんと、この絵を再現しようとしてなかなかできなかったとのこと。
桐田真輔さんの絵。セミプロの感じの桐田さんだが、たまにはこんないたずら描きにも参加してくださる。
海埜今日子さんのトレードマーク的な自画像。描きなれている。
海埜さんは豹柄がお好きで爪も豹柄。
芝生に寝転がっている海埜さん。これを僕が絵にすると……。
という稚拙なものになった。豹柄が再現できない。それに海埜さんが加筆。
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