旅に出た

ユー




グリフォン架空の生物のルーツを探して旅に出た
クリスチャンの洗礼受けてそう言えば 神父はくしゃみが止まらなかった



                    <回想>
                般若心経を身体中に描かれて
                耳を引きちぎられる愉楽のシーン
                色即是空が踊っていたっけ



ロドリゲスのクレアを聴いて
アルパカラクダ科の羊に似た動物のルーツを探して旅に出た
ユダヤ教の割礼受けて
ペニスがないので ラビは「これでも舐めろ」と下半身を丸出しにした



                邂逅したのはスケルトンのうつぼ
                サフラン嗜好のコックローチ
                過敏症の代理人(誰の?)
                ついにグリフォンとアルパカにも出逢った



                神は「存在」を超えるエイン無である




アルパカには唾を吐かれ
グリフォンは酔っ払って既にできあがっていた



                旅は終わった

            
                大体ね まぁまぁね




       


うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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