リポート

瓜生嶺人


コカ・コーラのほうが一般的のように思われるが
実はビール瓶のほうが割れ易いことは知られていない

ガソリンだけのほうが着火性ははよいのだが
灯油を一定量混入したほうが燃焼時間が長い分効果が高い

ビンの口にぼろ布を詰めてそこに火をつけて投げるのが一般的だが
実はそれでは振りかぶったときにガソリンを自らかぶり
発火炎上してしまう可能性があるので
実はアンダースローもしくは砲丸投げのような投擲しかできないことも
従ってこの形式では遠投が効かないということも知られてはいない

日本で独自の進歩を遂げたそれはついに触発式発火装置を身に付けて
より遠くへ投げるというわたしたちの課題をを現実のものにした

触発式発火装置に用いるのは希●酸と塩素酸●●●●である
希●酸はガソリン及び灯油との間では化学変化を起こさないので
ビンの中に直接混入することが可能である
しかし水分とは激しく反応する性質があるので
あらかじめビンはよく洗い、しかもよく乾燥されている必要がある

塩素酸●●●●の水溶液を作りこれに含水製のよい紙を浸す
その後紙を陰干しにしてよく乾燥させ紙の内部に結晶させる
これをビンの表面に貼付する

ビンの口はコルクあるいはゴム、あるいはロウなどを以て
きっちりと密封する必要がある
投擲時に振りかぶった場合の安全性はもちろんのこと
空気中の水分が結露した場合、希●酸が反応して自然発火する可能性が
少なからず考えられるからである

目標物付近に着弾しビンが割れると
ビン内の希●酸とビン表面に貼付した紙に結晶している塩素酸●●●●が反応し
容易にガソリンの発火温度に達し炎上する

温度変化による劣化は少ないので
格別に温度管理に気をつける必要はない
何かにぶつかるとビール瓶はたやすく割れる危険性があるので
完成したそれはビールケース等に入れて安全に保管運搬する必要がある



うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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