未来に遺すもの

yoyo



未知の国への散歩道
ぷらぷらしてきたの
宵越しに画策した罠
しかけてきましたよ


しかけは割合簡単で
ちょいと蔦を縛って
そっと雑草の下へと
忍ばせてきたのです




自由の森を越える頃
ゆらゆらしてきたの
松明の明りが消えて
暗闇やってくるんだ





捕まえたいのは何で
捕まえてしまったの
一体なんだろうな?
なんて思ってみたの





歩く足はあしたへと
歩みよる未来を背に
気にとめてみたって
尚早かもしれないね


でもなんとか歩くと
捕まえた獲物確保し
そこにはぎっしりと
真円が詰まっていた


一面の真円にうもれ
やっと凛としたのを
みつけ心に刻んだの
きっとくるだろう事





世界が一つになって
わたしが親になる時
真円を生存の糧にし
子供を育ててみるの






やがてお空は月夜に
ぽっかりとういてね
こぼれおちてくるの
涙をこぼすようにね




うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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