電気を消して

美月


触れる指先 首筋が熱い

吐息まじり 低い声がイトシイ。

見つめないで 言わせないで

全部残らず 溢れてしまう


二人 哀しい語らい

月が見てる
今宵 哀しい目合いまぐわい

電気を消して


触れる舌先 唇が痛い

耳にかかる 熱い息がセツナイ。

離れないで もう少しだけ

夜明け前には 帰るから


二人 哀しい語らい

月が見てる
今宵 哀しい目合いまぐわい

電気を消して


二人 哀しい口づけ

月が見てる

今宵 哀しい永遠

電気を消して


うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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