とわにまみれて
rosyblue
あなたは傷ついた小鳥が好き
傷ついた猫が好き
傷ついた生き物が好き
あなたはその傷口に発情する
傷から流れ出る血の匂いに
むせながら
ゆっくりと舌を挿しいれ
愛と勘違いするほどやさしく
舐めるのが好きなのだ
だから
わたしはさらに傷を広げる
この傷が
けして癒えないように
いつまでも乾かず
血を流し続けるように
さあ
あなたは、好きなだけ
この傷をひらけ
そして欲情し
とわに
まみれるといい
◆
うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次
◆
前のページ
◆
次のページ
■
Urokocity
■
Shimirin's HomePage
■
SiteMap
■