くぐり抜けて行く萌木碧水
ひかりの泡を
手のひらに受けて
きらきらと
さらさらと
透き間から流れてゆく
涼やかな風を
見守りながら
ミドリノ紗綾 ヲ
たくしあげ
くぐり抜けるように
その綾羅のみちゆきの
揺るやかな波立ちに
ちょうちょ結びの
めじるしつけて
何が待つのか
いまは
まだ、
わからなくとも
あなたと歩んできた
あの
ファンタジァを
ふわりと纏っていたならば
ひるがえるフレアの裾に
瞬きを讃えたままに
やがて
鮮やかな朝日を迎える日が
やって来るのだろう
翳ある背中を
忘れることもせず
必要なほどの明るさを
手放さないままに
あの日の約束のままの
変わらぬ形をこころに湛え
同じひかりの下に
共に
照らされているの
だろう
微笑んでいるのだろう
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