「石原吉郎 没後四年」電子版への註

「石原吉郎 没後四年」電子版への註



 もう十八年になるのかと思う。当時住んでいたアパートは取り壊されてしまった。僕が三十一歳、渡辺氏がそれより十歳上ぐらいのころ、対話は渋谷の喫茶店で行った。
 渡辺石夫氏とも淡いながらも、付き合いが続いている。いま読み返せば、自分でもなにかしら多少の違和感のある部分もある。当時のままで、電子版にすることに多少なりとも意義があるとすれば、ここに再生できうる一部の考えがあり、再検討される方もいるかもしれないと思うところである。
 なお、対話中にある渡辺氏がまとめる意思をもっているという『石原吉郎論』は、現在も刊行されていない。

1999.8.7 清水鱗造 記

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