緑色のカラス……セッション・ポエム(作品017番)ゲスト/映画「王女メディア」

セッション・ポエム(作品017番)ゲスト/映画「王女メディア」
                 脚本・監督:ピエル・パオロ・パゾリー二

緑色のカラス


古代に舞台設定しながら、それを現代の寓話として描くパゾリーニの真骨頂。エウリピデスのギリシャ悲劇とはほとんど関係がないとパゾリーニ自身が語っている。オペラ歌手マリア・カラスを主演に抜擢、セリフを極力排して作られた「宗教(信仰)の生誕の物語」。




 1999年、7月、
 真夏のサングラス・タイムは

   直感で、
   直球です。




   瞬速、
  (132Km/h)
  (140Km/h)
  (130Km/h)

 赤い太陽の、
 黒点近くを飛ぶ、
 ――緑色のカラスが


   瞬速で、
  (140Km/h)
  (132Km/h)
  (145Km/h)

 強い心臓の、
 かたちをしている
(地中海原産の)
 オレンジをさがしています。


   瞬速にして、
  (125Km/h)
  (150Km/h)
  (155Km/h)


 ――ドミノ式に齧りたい、

(地中海原産の)
 完熟詩人たちと、
 金髪ビーナスたちの甘い心臓、






   直感で、
  (160Km/h)

   直球、
  (000Km/h〉




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1999 7 9


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