恋のゆくへ(俳句)
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恋のゆくへ(俳句)



koko(賀川紅子)

この恋のゆくへはいずこコスモスよ    

湯冷めして理屈通らぬ母の鬱

くっきりと飛行機雲や春を待つ      

耳袋自転車降りて歩き出す

椿散る鏡の中のひとりの夜

ラーメン屋大冷蔵庫外にあり    

沙羅の花ある晴れた日にサリー着む

トラックに銀河中央フリーウエイ     

出稽古の仙台坂や秋暑し

かまど馬深夜男とすれちがふ       

鰯雲どこまで人を受けとめる

いつまでも自由業なりちゃんちゃんこ

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