雨の手紙

雨の手紙



山岡広幸

ふかい色でしか
書きとめられない
ゆるやかな
気持ちもあって
雨ににじんだ
きみの色 そっと
指さきでたしかめる
しみこむくらい
伝わるように
追いかけて
ただ 信じれば
地図にもなるから
傘もささずに
たどる道の行方には
きみの姿が
うつる気がした

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