うろこ新聞 2002年12月25日号(クリスマス)
キリスト教は妻が親しいし、ぼくも息子も興味をもっているので、何度かクリスマスミサにも行ったことがある。ディケンズの『クリスマス・キャロル』は読むと鳥肌が立つようなところがあって、2、3度読んだと思う。
蝋燭の炎は人を落ち着かせる。焚火も大好きだが、炎というのは、原始時代から不安のない時間に焚火を見ながら寛いでいるという経験が重ねられて心の中に深く残っていて本能に繋がり、火を見るたびに情緒が喚起されるのではないだろうか。
たくさんの小さな炎、匂いがたつ蝋燭。華麗ではあるが落ち着いている、宗教的情緒にフィットする。

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