うろこ新聞 2002年12月11日号(電線の鳥たち)
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うろこ新聞 2002年12月11日号(電線の鳥たち)



 いまごろの季節、何という鳥かは知らないが、ぼくの部屋の真向かいの電線に夕方、たくさん集まることがある。
 幼いころ、お寺の楠の木に鳥の群れが吸い込まれるように見えたことが何度かあった。たぶん、それと同じ鳥だ。宮沢賢治の文章にも、木に吸い込まれる鳥という表現があったように思う。
 うっかりフラッシュを焚いてしまった。鳥たちはいっせいに飛び立ち、それから電線にとまる鳥は見かけない。そして、冬らしい冬になってくる。



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