うろこ新聞 2002年2月1日号(パソコンでCDを聞く) 
 
 
 
『吉本隆明全講演ライブ集 1』(弓立社)の5枚目を、新しいパソコンで聴いている画面である。いま、ヘーゲルの「同一性」からハイデッガーへの「差異性」について話がさしかかっている。 
 こんどのパソコンは気のせいか、同じ安いスピーカーを使っているのに音がいいように感じられる。マーラーの第5番も聴いてみた。 
 現在、吉本隆明の本やCDでは大きなシリーズとしてこの講演記録(CD)のシリーズ、『吉本隆明が語る戦後55年』(三交社)、吉本が参加した座談会の記録を集めた『吉本隆明資料集』(高知の松岡祥男さんが作っている小冊子、現在20冊目が出ている)と3つが進行している。全部、入手したらすぐに読んでいるわけではないが、内容はすべて興味深い。 
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