うろこ新聞 2001年月日
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うろこ新聞 2002年1月13日号(子猫)



 昨日は万年筆のインクを買うために、玉川高島屋の伊東屋に行った。
 ほとんど万年筆を使う機会はない。インクがきれてほったらかしになっていた万年筆を洗浄してもらうことと、モンブランの万年筆のペン先だけ替えるのはいくらぐらいかかるか調べるために行った。村上春樹のエッセイで原稿を書いて、ペン先の金属が減ってしまうのでときどき取り替えに行く、というのがあったが、ぼくの場合はたんに再生しておこうということだった。
 二子玉川には「ねこたま」「いぬたま」「たまいたち」というのがあって、このうち「たまいたち」しか入ったことがなかった。ちょっと「ねこたま」に寄ってみようと思い散歩しながら立ちより、上の写真などを撮った。


 このところ机上においている本に、『古句を観る』(柴田宵曲著、岩波文庫)、『日本昔噺』(巌谷小波著、平凡社東洋文庫)がある。季節の事柄からいえば、前者をかばんに移して電車の中で読むことが多い。焦点をもった一種の歳時記である。この新年の項に、

 元日や一の秘蔵の無分別   木因(ぼくいん)

 というのがある。新年の句としては宵曲も「妙な句を持出した」と書いている。解釈の要は『本朝文鑑』の中に「影法師対」という文章があり、「世間の理屈を外に置て、内に無尽の宝あり、その宝は」という句があり、それで「元日や」の句で結んでいるというものである。これは、いわばこの歳時記の視点(宵曲の詩論)というのを表している。


 こんな顔の猫もいる。


 いつものように川原に出て、冬晴れの午後の多摩川を撮った。


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