うろこ新聞 2001年月日
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うろこ新聞 2001年11月26日号(芦花公園そぞろ歩き)



 昨日は、浦野興治さんの本『諫早少年記』についての座談会が載った「テクネ」という雑誌ができあがったので、先日のメンバーで散歩と飲み会ということで、千歳烏山に行った。俳人・漫画家の松尾龍之介さん、作家の浦野興治さん、編集者の林桂吾さんというメンバーである。
 午後は、芦花公園を歩く。檜が紅葉している。そろそろ日が落ちるのが早い。松尾さんは植物や野鳥について実によく知っていて驚いた。


 徳富蘆花の『自然と人生』初版。


 集会所の建物。安く会場を借りられて、句会などよく催されているという。読書会なんかにいいな、と思った。ただ2時間ぐらいしか借りられないらしい。


 夕方の月、アンテナや木々が晩秋の寂しさをにじませる。



 さて、夜は浦野さん宅で飲み会。酔っ払って、衝動的に句会を行った。初め、割り箸の袋に各自書いて、紙に写したのち、匿名のまま採点する。
 以下、俳句と得票。句会というのは初めてだった。お題は「枯野」。

 武蔵野に友新しき枯野かな  ---鱗造  得票〇

 子の影も子の声もなき枯野かな  ---龍之介   得票三

 枯野から語りびとへの曲馬(サーカス)団  ---興治   得票〇

 古新聞枯野の空をかけめぐる  ---桂吾   得票一


 酒はビールと芋焼酎。これは珍しい銘柄であるそうだ。焼酎のお湯割りは体によさそうだが、すこし飲みすぎた。


 鍋の出しは、金目鯛のかしら。浦野さんの慣れたやり方でぐつぐつ煮える鍋から、ハマグリ、野菜など、すべて食べ尽くす。
 松尾さんが「これは鯛中鯛(たいのたい)という骨」だと教えてくださる。なるほど、この骨は魚の形だ。めったに説明付きのこの骨の写真にはお目にかかれないという写真かもしれない。

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