君という心臓。

カキフライ


部屋の中で 何故かちぢこまって
涙も流さないで 君はただそこにいるね
どこにでもあるような部屋の中で
君はすごくそれになじんでいる
きっと君じゃなきゃ だめなんだろう
君じゃなきゃ きっと 僕の目には映らない
どこにでもいるような 君という心臓。
朝がくればきっと君は 涙を流せる

どこにでもいるような でもたぶん どこにもいない
君という心臓。


うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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