地球音楽関田英介
僕の言葉が
コンクリの上でのた打ち回って
死んでいくのを
見ていた
※
夕暮れが始まり出した
すると木人形が物語を演じている
のを
笑うことの出来ない子の
手のひらに握り締められる
一冊の詩らしき物語
※
土と私は
離れたりはしない
地球の未完の踊りは終わらない
私は ここに 立っている
※
空の青さに詰め込まれた
言葉はもうこぼれ落ちそうになって
酷く耳鳴りがした
僕はカレイドスコウプだ
僕は蓄音機だ
僕は孵る前の空だ
※
雪が降る
他人のままで
交わされた口づけを隠す、ように
やさしく
おともなく
とおりすぎるために
※
地球が
語り出したのは
僕が君を探しているからだ
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