ピンクの豚

がちん




ある朝 ふとビルディングの前に立ちつくす
口をぽかんとあけて 
凝視した僕の前に映ったものは

屋上にほど近い窓ガラスをぶち割って
一匹のピンクの豚が降ってきた

豚はぽんぽんと道路を転がって
交通渋滞を引き起こすわ
婆さんのギックリ腰にするわ
若い男をインポにするわ
迷惑千万極まりない

そこで僕はピンクの豚のケツを蹴り上げて
耳を引っ張って
肉屋のショーウィンドウにぶち込んだ!!

逝ってよし!!



うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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