GODLESS

ame*






+++++迷宮のなかの回廊のあちこちにシンクロニシティーは、さりげなくちりばめられている。■◆■ でも、その向こうでキミがずっと僕を待っていたことは何故か予感から消去されていた。■◆■ リアルと夢との境界領域に遺棄された都市の中央にある折れ曲がった塔の上で僕らは再会し、やがて、そこでキミの意識の深みにある複合体の逆コンパイルを始める。+++++

+++We got our cosmos is GODLESS.+++
+++That is a fact; nevertheless it makes us peaceful.+++


+++++少年の日の僕が少女のキミのまだセロファンだった皮膚の下に、タトゥーのように残して来たのは透き通ったゼリー状のトラウマだ。■◆■ その時からキミの中の少女性も温度をもたない存在に固着したままスキンヘッドの幽体として高濃度のまどろみのうちに空中浮揚をつづけている。■◆■ キミの母胎から現在まで続く航跡を僕はゆっくりと舌でなぞっていく、それはキミのすべてのエラーメッセージを癒すこと、それがこの世界でぼくが受け入れた、たったひとつだけの義務だから。+++++

+++We got our cosmos is GODLESS.+++
+++That is a fact; nevertheless it makes us peaceful.+++


+++++放置されているジグソーパズルの失われたピースはキミの意識の深みに隠されている。■◆■ シャーマンは未来の果てから時間を逆行しながらトランスの中で空想上の動物のダンスを踊り続け、いともたやすくそこに入って行く。■◆■ ファイルをイメージするファイル、ファイルを生成しつづけるファイル、キミも僕もそして二人が紡ぎ続ける何かも、この世界のあらゆるものはファイルだ。■◆■ だから削除のコマンドにより一瞬にして何の痕跡を残すこともなく消え去り、その時そこには苦痛も悲しみも一切存在しない。■◆■ 宇宙の始まりと終わりが変換される虚数座標のポイントで、僕とキミはひび割れた世界卵の磁気記憶に組み込まれた。■◆■ そして永遠の無言に充たされた至福はただ存在し続ける。+++++

+++We got our cosmos is GODLESS.+++
+++That is a fact; nevertheless it makes us peaceful.+++






うろこシティアンソロジー 作品篇 No.1 目次前のページ次のページ
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