カンナノ花ノコトバ(訳 EIME)……セッション・ポエム(作品022番)ゲスト/映画「奇跡の丘」

セッション・ポエム(作品022番)ゲスト/映画「奇跡の丘」
                 脚本・監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ

カンナコトバ(訳 EIME)


「マタイによる福音書」に基づく、〈無神論者〉パゾリーニの「キリスト伝」で、彼がこれまでの主題とスタイルを大胆に変更した作品。神の子キリストの誕生から律法学者らによる迫害、ユダの裏切り、ゴルゴダの丘における磔刑、そして復活までを描く。出演者はみな素人で、特に年老いたマリアはパゾリーニの最愛の母スザンナが演じている。




   カンナ ノ 丘ノ
   カンナ ノ 花ノ、
         花ノ、コトバ ハ


   ラ・リ・ル・レ・ロ・
(――私はこの世界に対して何の判断も下してないと非難されました。*)
   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・
   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・

  (火と水 火と水 火と水)



   カンナ ノ 丘ノ
   カンナ ノ 花ノ、
         火ノ、コトバ ハ


   ラ・リ・ル・レ・ロ・
(――私は無口な可燃性。)

   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・
   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・

  (火と海 火と海 火と海)



   カンナ ノ 丘ノ
   カンナ ノ 花ノ、
         海ノ、コトバ ハ


   ラ・リ・ル・レ・ロ・
(――私は水陸両用のエネルギーを備えていますが、)

   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・
   ロ・ル・ロ・ル・ロ・ル・

  (火気注意 火気注意 火気注意)





 ――なめらかな地球は、
   使い終わっても簡単には、折りたためないのです。(訳 EIME)






1999 7 18



* 「アッカトーネ」では、私はこの世界に対して何の判断も下していないと非難された。――パゾリーニのインタビゥーより

 
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